九転び十起き~転んでもただでは起きないアラフィフ独女の仕事珍道中日記~

大したキャリアもなく、お金持ちでもないのに、とにかく呆れるくらい仕事を転々としている、40代後半女の赤裸々な仕事や転職にまつわる話を綴っていきます(こんな人もいると言うことで💧)。現在は派遣で働いています。

30年目の春

お久しぶりの更新です。

30年前の春、私は社会人として新たな一歩を踏み出しました。
その時は希望より絶望感が大きかったことを覚えてます。
入った会社が想像とは違い、ボロくて周りがおっちゃんおばちゃんばかりで、私の入った年だけ同級生の同期がいず、毎日沈んだ気持ちで働いていたのを覚えています。

更に1つ上の先輩が合わない人で、これが苦痛だった。意地悪な訳ではないけど、上から目線で明らかに私をバカにした態度を取っていて。
友人たちが楽しそうに会社生活の事を話すたびに、悲しい気持ちになってました。
明らかに失敗したな、と。

…それでも分からないもので、その会社に14年近く在籍しました。
その間、何度も何度も転職を考えましたが、慣れていくうちに、だんだん周りに順応していったような気がします。
それに、仕事そのものが自分に向いていたのも大きかったですね。

合わなかった先輩は、確か入社3年くらいに退職し、その後一度戻ってきたものの、すぐに辞めていきました。
多分、その当時私が仕事ができるようになっていたので立場が逆になり、その下で働くのに耐えられなかったのでしょう。

入社時はおっちゃんおばちゃんの多かった会社も、相次ぐリストラで何人かが辞めていき、若手主体になり、少しやりやすくなったと同時に、人数が減った分仕事もハードになってきました。
それでもまだ若かったし、毎日忙しいながらも働き続けました。

それでも転職したい気持ちは変わらず、いつかは…と思ってましたが、ズルズルと時は過ぎ、30歳を超え、焦りを感じ始めていました。
その会社でずっと働くつもりはなく、当時から結婚願望の薄かった私にとって、そろそろ動かないと一生このままだと。
そんな時、婦人科の疾患で1ヶ月位休むことになりました。これが辞めるきっかけを考える事になり、その1年後に退職を決めました。

しばらくは資格を取るために学校に通いながら、仕事を探そうと考えていたのですが、世の中はすでに不況で求人も激減していた頃。それが今に繋がっている訳ですが、30年前はまさかこんな30年後を送っているとは夢にも思ってませんでした。
派遣で低収入、相変わらず体力仕事で、心身ともにヘトヘトになりながらも、細々と暮らしているなんて。

もし、あの頃入った会社にそのまま居たとしたら、
どうなっていたのでしょうか??
多分正社員としては居れなかったと思います。
今だと、多分良くて契約社員、下手したらパート扱いになってたかもしれません。
今、私自身がおばちゃんになっていて、今の仕事を含めて、正社員ではとても働くレベルではないと思ってます。
この年で正社員として転職できるのは、資格や経験のある専門的な仕事だけです。
私のように、職を転々として無駄に経験を重ねただけの人間には、とても高い壁です。

その壁を乗り越えようとする体力も気力もなく、それよりも自分の丈に合った、正社員ではない仕事を探しては働いている現在。
やっと今の会社で何とかやれそうな目処は立ってるものの、まだ不安定さは否めないですし、派遣なのでどう転がるか分からない。

今、人手不足の企業が多いらしいけど、大半がサービス業や製造業、つまりデスクワークよりも体力気力が必要な仕事がほとんどのようです。
その一方で、仕事を探してる人はデスクワークを希望している人が多い。

今日から、非正規社員の5年無期雇用契約への転換が始まるようです。果たして、この政策が会社側、社員側にとってどうなるのか。
派遣の身には、他人事ではないので気になりますが、現に無期雇用契約の直前で契約を解除されると言う人たちが増えているようです。恐らくこの先、そのような人々が多くなるでしょう。
結局会社は、正社員や直接雇用の社員に転換するつもりはなく、必要な時だけ使い捨てで派遣などで繋いでいく考えなのでしょう。

ただ、希望も少しだけ持てそうなのも事実です。
現にそのような会社もあるようですし。
今の会社も、派遣から直接雇用に転換してくれるようです(但し正社員ではない)。
私は、例えパートでも不安定な派遣よりは直接雇用の方が身分を安定させれると思ってる方なので、早く派遣の身から身を引きたいです。
直接雇用なら、交通費やボーナスも支給されますし。

アラフィフ、まだまだ先の道程は長いですし、この先どうなるかは分かりませんが、50歳になるまでには少しでも落ち着きたいです。
そんな30年目の春です。