九転び十起き~転んでもただでは起きないアラフィフ独女の仕事珍道中日記~

大したキャリアもなく、お金持ちでもないのに、とにかく呆れるくらい仕事を転々としている、40代後半女の赤裸々な仕事や転職にまつわる話を綴っていきます(こんな人もいると言うことで💧)。現在は派遣で働いています。

育児休業給付金の値上げ

今日、Yahoo!ニュースを見ていたら、このような記事を見かけました。
どうやら、少子化対策としてこのような法案が出ているようです。

…何かズレてますよね。
確かに、育休を取る人にとっては、有り難くいい制度かもしれません。

しかし、その肝心の育休を取ることすらままならない人が多いですし、会社側も給金が上がると負担になってしまうので、ますます育休が取りにくくなると思うのです。

更に、育休給付金目当てに目一杯制度を利用した後に退職する人も出てくるかもしれません(実際このような人もいるらしいですね)。

私は出産の経験ないがので分かりませんが、子供が出来て働く事はもの凄く大変だと思いますし、出来ることなら協力してあげたいし、これまでもそうしてきたつもりです。

でも、フォローをする立場から言わせて貰うと、当の本人の意識の問題が大きく、中には「フォローして貰って当たり前」と、何かと育児を盾に面倒なことを丸投げしたりする人がいるのも事実な訳で、全ての人に対して寛大になれる訳ではありません。

更にこのフォロー問題に対しては再三話題になるものの、それに対しての対策はなく、逆に産休や育休を取る人だけ有難みを得られるのは何だか理不尽な気がします。

そんな事を独身の私が言うと、負け惜しみに取られると思いますが、産休育休のフォローってかなり大変ですよ。
以前働いていたある会社で、何と同じ時期に産休育休が4人も重なった時期がありました。
比較的大人数の部署なので、そんなに影響はないと上は見ていたのでしょう。
でも、実際はフルタイムで働いている一部の人に負担が多くなりました。

それで、その人たちの働きぶりが給料に反映されればいいのですが、変わらず。つまり、負担だけが増えて、給料は変わらず。せいぜいそれによって発生した残業代が増える程度。
これではフォローする立場は報われません。

なので、そう言う人たちに対してもう少し対策を取って欲しい。
そうでないと、フォローする側が疲弊するばかりです。

私はさっきの4人が全員仕事に復帰するまでに会社を退職したのですが、今は恐らく全員戻っているはず。
そして、やはり残業は無理なので、その分他の社員にしわ寄せが出ていると思われます。
その職場は、比較的協力的な人が多い良心的な所でしたが、それでも度重なるとうんざりしたり諦めたりする事もあるのでは、と感じています。

ちなみに私がそこを辞めた理由は、時給が安すぎたから。働き始めた当時は残業が多く、何とかなっていたのですが、途中で少なくなり、観劇などの費用が捻出しづらくなったんですよね。あの頃は生活もカツカツでしたが、それ以外は本当に居心地のいい会社だったんですけど。

何か話がズレましたが、それで果たして少子化対策が解決するか?と言うと、否だと思います。
この少子化対策に対する政府の考えって、本当にいつもズレてるなと感じます。
恐らく政治家の奥様方の殆どが働いていない専業主婦であること、そして女性議員たちも恵まれた制度で守られていて、それを基準にされているからだと思われます。

先日、小泉進次郎議員が2週間育休を取得されたようですが、この時も散々否定的な意見が出ていましたよね。
身内の現役男性議員に対してこうなのだから、一般企業で男性が育休なんてとても無理だと思うのです。

小泉氏は大臣として重要な任務をされてますが、それでも敢えて育休を取得した決断は素晴らしいと思いました。
しかし、だからと言って他の人たちが右へ習えするかと言えば、決してそうではありません。

どちらかと言うと、まだまだ男性の育休に対する風当たりは相当強いと思われます。
実際、取得を希望した男性社員が不本意な異動を命じられたりとか、そう言うケースもあるようですし。
今男性で堂々と育休取れるのは、芸能人位でしょうかね。

少子化の1番の原因は、男性も女性も、産後のフォロー体制が出来てない環境にあると言うことです。
働きたい子持ちの女性が増えているのに、そう言う女性が働ける場所が限られている。
せっかく仕事を見つけても、入れる保育園が見つからない。
更に妻のフォローをしたくても、育休どころか1日仕事を休むことすらままならない。
これでは、どんなに育児給付金を上げても、子供が増えるわけがない。
それを政治家の方々が全く分かっていないのが、残念です。

そして、産休育休を経て戻ってきた女性が気持ち良く働ける環境を整えること。
これは、本人はもちろん、フォローする周りにも十分配慮する事が必要です。

そのためには、まず本人は限られた時間の中、効率的に作業を行うように努めて、仮に子供の事で突発的に休むことになっても、それを責めずに、今出来る範囲で謙虚に仕事に取り組む。決して「して貰って当然」と思わない←これ大事。
そして、他の社員に対して、感謝の気持ちを持ち、手伝えることは積極的に手伝うようにする。

そして周囲は、少しでもその女性が働きやすいように出来ることは協力する。但し無理はせず、無理なことは上司や周りに相談して解決するようにする。
フォローする側は、どうしても嫌な思いや理不尽な思いはすると思うし、特に独身だと「お互い様」とは思えない部分が出てくる。
そこを上手く折り合っていけるといいんですけどね。

私は何度も妊婦さんや子育てママさんと仕事をしてきました。
その度に正直嫌な思いは多々してきましたが、それでも無事に出産して、子育てしてきた彼女たちは逞しいと思うし、育休復帰してからは出来ることは協力してきたつもりです。そして、その事に対してちゃんと「いつもありがとう」と言ってくれるママさんもいました。そう言ってくれるだけでも、こっちとしては少しは報われるものです。

なので、育休給付金と同時に、フォローする周りに対する給付金(と言うか、ぶっちゃけ給料UP)とか出るといいのにな。
そうすると絶対モチベーションアップに繋がると思うんだけどな。