九転び十起き~転んでもただでは起きないアラフィフ独女の仕事珍道中日記~

大したキャリアもなく、お金持ちでもないのに、とにかく呆れるくらい仕事を転々としている、40代後半女の赤裸々な仕事や転職にまつわる話を綴っていきます(こんな人もいると言うことで💧)。現在は派遣で働いています。

2020年🐀

2020年(令和2年)になり、早くも5日経過しました。そろそろ仕事始めに向けて、ウォーミングアップしなくてはならないかな、と思いつつ、なかなか正月気分が抜けずに、ゴロゴロのんびりと過ごしています。
いつもならもう働いているんですけどね。

今年も変わらず、景気が芳しくないと言う話題を多く耳にします。
人手不足と言われているのに、相変わらず周りには仕事を探している人や、転職を考えている人が多いですし。ここの所、ずっとこんな状況なんですよ。
昨年は大手企業の早期退職のニュースも多かったですしね。
ますます、中年社員を取り巻く状況は厳しくなる一方な気がします。

一方、いわゆる氷河期の世代に対しては、ようやく雇用対策を立て始めましたよね。
でも…30代ならまだともかく、40過ぎてからの再スタートは、とても険しいと思われます。
少しでも優秀な社員の手助けになれるのなら、それはそれでいいと思いますが、うまくいくかどうかは、本人次第なのかな、と。あと、会社や仕事との相性が合うかどうか、です。

私の話で恐縮ですが、40代を超えた転職は、本当に覚悟が必要です。甘い考えでは通用しない。
自分で考えて、行動を起こさないと厳しい。

よく、入社してから「仕事をきちんと教えて貰えない」とこぼす人が多いですが、指示を待つだけでは駄目で、とりあえず分かる範囲でやってみて、分からなかったら聞くとか、行動を起こした上で聞くことは当たり前。
それが出来ず、「分からない」と待ってるだけの人は、覚悟が足りないと思う。

今働いている職場に1人、指示待ち人間がいて、本当に言われたことしかしないんです。
普通、ある程度仕事に慣れたら、自分で仕事の段取りを考えてやっていくのに、それが出来ず、ただ待ってるだけ。
それが仕事だけではなく、例えば掃除などの雑用でもその調子。
周りはそれを見てイライラ💢

更に、その人は人を見ていて、聞くときも口調のキツい人のところへは行かず、比較的聞きやすい人にしか尋ねない。
私もそうなんですけど、聞かれるとつい構ってしまいがちになって、そうなるとターゲットにされちゃうんですよね💧
内心では物凄いイラッとしているのに。

指示待ちタイプほど、人をしっかり見極めている(構ってちゃんタイプもそうですよね)。
そして、それって残念ながら私たちバブル世代に多いんですよね。
特に、専業主婦やパートなどから久々にフルタイムで働く女性にとても多い。

分からなくて当たり前、教えて貰って当たり前と言う意識が高くて、自分で考えようとしない。
それで通用すると思っている。
つまり、意識がバブル時代のままなのです。
確かにバブル期は、手取り足取り教えて貰えたし、それでも通用していたからね。

でも、時代が変わり、今では新卒の新入社員ですら、なかなかじっくり教えて貰えないご時世になりました。
よく職人さんが「見て覚えろ」と言うじゃないですか。初めての作業を一通り説明して貰ったあと(それもサラッと)は、それこそ見たり実践したりして覚えていく。
今はそれが主流になってる気がします。

そんな親切丁寧に教えている余裕が、ほとんどの会社にはありません。そして、特に転職の人たちにはすぐに戦力になって欲しいのです。新卒の新入社員であれば、多少の甘えが許されても、中途採用にはそれが許されない。

ところが、今は新卒社員よりも、中途社員、特に中高年にその傾向が強いような気がします。
その中でもさっき言った、バブル期に働いて以降、久々に働く女性はほぼ、そうと言ってもいいと思います。

この手の女性は、まず自分で覚えようとしない。
頭の中には、「分からなかったら、誰かが助けてくれる」と信じて疑ってないから、説明もちゃんと聞かないし、メモも取らない。
そして、実践しようとすると、当然うまくいかない。
しかも、それを説明不足、指導不足だと人のせいにする。

当然、指導者は注意します。
しかし、どこが悪いのか分かってない。それどころか、自分には全く非がないと思っている。
「働き始めたばかりだから、分からなくて当たり前」と開き直っている。

これが酷いときだとずっとその状態が続く。
そうなると、指導者も菩薩並みに心が広い人(こんな人は稀)でない限り、放っておくことになる。
ここで、「何かする事はありませんか」と尋ねられる人はまだいい方で、大体はジッと指示を待つ。
そして、それが耐えられず、挙げ句の果てに、指導者が仕事をくれないと泣きつく。

今の社会では、これでは明らかに失格です。
最低限でも、分からない事や仕事がなくなったら、自分から聞きに行かないといけない。
とても勇気がいるし、指導者が少しキツいタイプだと本当に嫌なものだけど(経験あり)、それでも会社では先輩な訳ですし、働いている以上超えなくてはならない壁です。

勇気を持って尋ねた挙げ句、相手の機嫌が悪かったり、ろくに教えて貰えなかったり、自分で考えてと言われる事も多々ありますが、大体はちゃんと教えてくれます。
もし自分の期待通りの答えが得られなかったら、他の人に尋ねるのもいいと思います。
ただ、あまり頼りすぎないように、聞くのは本当に分からない事や、気になる事に留めておきたいですね。

そして、そんな社員に悩んでいる人が多いのも事実。
実際、そのような事例がよく聞かれます。
もちろん指導者が悪い場合もあります。
しかし、大半は教えて貰う側の意識の甘さが原因だと思います。

中高年の転職で1番肝心なのは、謙虚さを持つことです。
これが欠けていると、どこに行っても通用しないと思います。
世の中の会社が、中高年を採用したがらない理由の1つが、謙虚さが足りない、つまりプライドが無駄に高いからなんですよね。

男性の場合だと、過去の仕事の立場や実績に拘る余りに、つい転職先を軽視してしまう傾向があるようです。
例えリストラなどで退職したとしても、です。
よく面接で何が出来ますか、と聞かれて「課長が出来ます」と言う人がいる、と言う事例を聞きますが、過去のプライドを捨てきれず、新しい仕事を舐めているとしか思えない人が多いようです。

一方女性は、自分自身の立場に対する見栄に拘る人が多いのかな。
年下の指導者に対して上から目線だったり。あと、既婚者の人は、独身の指導者に対しても上から目線な事が多いです(経験あり)。
年下でも、独身でも、会社では先輩であり、本来なら謙虚な立場で振る舞うべきなのに、何故か態度がデカい。
そして、仕事ぶりよりも人を見て判断する。

もちろん、そうでない方々もいます。そんな方は、きちんと会社や仕事に順応しようと努力していますし、態度に謙虚さが出ている。
そして何故か、そのような方々に勝手にライバル心を持って、自分が仕事が出来ないのを棚に置いて、競おうとする。とても適わないのに。

今、あらゆる分野で二極化が進んでいますが、中途採用者もそうなのかもしれません。
即戦力で頼もしい社員と、足手まといになる社員と。
これは、謙虚さや前向きな姿勢を持つ人と持たない人の差なのかなと言う気がします。
稀に、自己中心的な感じの社員が出世する場合もありますが、これはそれを補う才能や技術を持っているから。そして、初めはとても戦力として役に立っていなかった(むしろ足手まといだった)人が、一生懸命努力や経験を重ねて、出世まではいかないけど、その職場に欠かせなくなった。こう言うタイプもいます。
ただ、後者のタイプは、最近少なくなりました。これは、即戦力を求める会社にも責任がある気がします。

今、中高年の引きこもりが多いのも、そのように時間を掛ければ戦力になるのに、早々と見切りをつけてしまう。そこで脱落した人たちが増えているような気がします。
日本には、コツコツと努力を重ねて評価を上げる人が結構多いと思うのです。そう言う「宝の持ち腐れ」が、今引きこもりになっていると思うと、やるせないですね。

今、何でもスピードを求められている時代です。
先日の箱根駅伝でも、次々区間新や大会新が出ました。
しかし、余りにスピードを重視しすぎたせいで、失ったものも多くなりました。
それは心の余裕、仕事の正確さだと思うのです。

最近、自動車工場のリコールが物凄く増えたような気がするのです。
これも、スピード(納期)重視で、品質を蔑ろにしているからではないのでしょうか。
車に限らず、家電製品は本当に品質が落ちているなと感じます。
どちらも、長く利用していきたいのに、すぐに壊れたり劣化したりする。修理して直せるうちはまだいいのですが、部品の製造を中止したりして(しかもその期間が短くなってませんか?)、直せない。どうも、修理するのではなく、買い替えるのを前提に作ってるとしか思えません。
モノでさえ「使い捨て」の意識が強くなっている。大事に使う、と言う意識は、失いつつあるのでしょうか。

これが、人に対しても同じ事が言えます。
有能、即戦力でない人間は、使い捨てでも構わない。
修理するくらいなら、買い替えた方がいいと思うようになった企業が増えたような気がします。
決して修理が出来ない訳ではなく、会社が修理を放棄しただけ。そうして、修理しなくなったモノ(引きこもりや職にあぶれている方々)が溢れているのが、今の日本です。

問題なのは、修理してもらえなくなった人々が、上手く修理をすれば役に立つのに、その場所や機会さえも与えられないと言うこと。
つまり、それらを無責任に放棄した国や会社の責任が大きいです。

モノも人も、使い捨てで溢れる日本。この先、もっとこの傾向が強くなるような気がします。
人も品質も、すっかりガタ落ちして、それでも修理や再生させるより、新しいものばかりが持てはやされる。
これではとても、前向きな未来を築くことは出来ません。

そんな中で、どうやって働くモチベーションを高めていけばいいのか。
難しいけど、生きていく以上、避けては通れない課題なので、その辺を考えながら働いていきたいと思います。

明日から仕事と言う人が多いと思いますが、今年も1年よろしくお願いいたします😌