九転び十起き~転んでもただでは起きないアラフィフ独女の仕事珍道中日記~

大したキャリアもなく、お金持ちでもないのに、とにかく呆れるくらい仕事を転々としている、40代後半女の赤裸々な仕事や転職にまつわる話を綴っていきます(こんな人もいると言うことで💧)。現在は派遣で働いています。

退職代行サービス

最近、このようなシステムがあるようですね。
つまり、自分から退職を切り出せない人に代わり、代行者が間に入って退職の手続きをする、と言うもの。

案の定賛否両論の意見がありました。
私は条件によっては、このシステムは有りだと思います。
多分余程戦力になっている又は、超人手不足で辞めづらい状況にある人以外は、意外に会社って簡単に辞めれるものなんです(経験談)。

しかし、次の仕事が決まっているのに辞めさせてもらえなかったり、或いは会社がなかなか退職にOKを出さなかったりする人も多いです。つまりこのような場合は会社に問題がある場合が多く、いわゆるブラック会社に勤めてたり、人手の少ない会社に勤めてたり、と言うパターンですね。
このような人に対しては、代行システムは有効かと。

ただ、自分自身が原因で言い出せない、例えばメンタルが弱いとか、面倒なことは避けたいとか、そのような人々がこのシステムを利用するのは反対です。でも、今の世の中、どちらかと言うとこのような人たちが利用する事が多くなるのでは、と思うのです。

そうなると、いとも簡単に会社を辞める事が出来るようになり、軟弱な人間が増えていく可能性もあります。

自分の尻くらい自分で拭え、ではないけど、本来退職は解雇などを除き、ほぼ自己責任で手続きをしないといけません。
これはとても労力のいる事です。
これまで数多く転職をしてきた私は、その度に転職の意思を告げてきましたが、本当に勇気のいることです。

ただ派遣の場合は、派遣先ではなく派遣会社の担当者に告げればいいので、少し楽かもしれません。現に退職時に、直接働いてる会社に言わなくてもいいので派遣を選んでる人もいます。それでも多少気は遣いますけどね。ある意味代行サービスのようなものなのかもしれません。

でも、さっきも書きましたが、言う側はかなり勇気を振り絞って退職の意思を伝えても、ほぼ拍子抜けな程あっさりと認めてくれます。
まぁ大したキャリアもないので無理もないけど、多分ほとんどの人がそうだと思います。
たまに「私がいないと仕事が回らなくなる」と仰られる方がいますが、本当にそんな方はごくわずか。
実際何とかなるものなんですよ。
本人がそう思ってるだけ。

私も正社員の仕事を辞める時は、実は恥ずかしながらそう思ってました。
10年以上働いてきて、ずっと会社に貢献してると思ってたし、実際常に人手不足でギリギリの状態だったから。
それでも、あっさりと受理されましたよ。
考え直せとか一切なし。
何かあっけなくて、拍子抜けした記憶があります。

私の姉は、20年以上働いてきた会社を退職する時、まぁこちらはすでに次の会社が決まっていたと言うのもあるのですが、引き留められずに承認してくれたそうです。
当時の上司は、本音は辞めて欲しくないけど、キャリアアップのためなら喜んで送り出す、と仰ってくれたそうです。
姉は実際、一日の半分を会社で働いてるような仕事人間でした。今なら問題になる位残業もしてたようですし、かなり仕事に貢献してきて、周りからも信頼されていました。そんな人間ですらそうなんです。

だから、本当ににっちもさっちも行かない状況以外は、自分できちんと伝えるべきなのです。
その上での退職代行サービスなら大いに結構なのですが。実際、会社の圧力等で辞めさせてもらえない人もいますからね。
実際利用している人がどんな理由があってなのかは分からないのですが、逃げの理由ではないのならやむを得ないと思います。

でも…実際は気が小さかったり、性格に何らかの問題のある人が、辞める時に直接上司に言い出せない場合は…。
ここまで代行する場合は必要ないと思います。
まぁ余程メンタル面で重症な程酷い場合は仕方がないかなとも思うけど、でもそんな事言ったら、最近の人たちはかなりヤワになってるので、多用しそうな気がするのです。

ちなみに金額は5万円だそうです。
これってどうなのかな。
自分の退職がそれ相応の価値があるものなのか、それとも5万で解決するのなら、と言う切羽詰まった状況なのか。
多分、多くの人はそこまで価値を見出だせないでしょうね。
本当に5万払って代行して欲しいのは、まさに辞めたくても辞められない方々なのでは。
これが高いと思うか、安いと思うかは、その人次第なのでは、と。

ついに退職もここまでする時代になったんだなーとしみじみ思いました。
まぁ最近では、メールやLINEで退職を伝えてきたり、親が会社に来て伝えたりするパターンもあると言うし。
私なんて、会社を休む時にメールやLINEはどうよ、と思うアナログな人間だから余計にそう思います(でも、今年気管支の風邪を引いたとき、声が出なくて電話に難儀し、こう言う時はメールはアリかも、と思ったけど)。最近、OKな会社もあると言うし。ちょっとユルい会社だと、同僚に連絡して伝えてもらってもOKな場合もあるし(以前このような会社があった)。

まぁ入社してすぐにドロン、のパターンもあるし、退職するのも命懸けではなくなったのかもね。