九転び十起き~転んでもただでは起きないアラフィフ独女の仕事珍道中日記~

大したキャリアもなく、お金持ちでもないのに、とにかく呆れるくらい仕事を転々としている、40代後半女の赤裸々な仕事や転職にまつわる話を綴っていきます(こんな人もいると言うことで💧)。現在は派遣で働いています。

アラフィフ女性の二極化

今年もあと1ヶ月となりました。
師走になるとどこも年末に向けて忙しくなりそうな気配だったり、すでに忙しそうだったりするのですが、私の働く会社は相変わらず暇です😥
確か昨年も12月は仕事量が少なかったもんなぁ。
これまでこの時期は殺人的な忙しさだった会社ばかりで働いていたから、何かいいような不安なような感じであります。

今日は、先日もちらっと書いた「アラフィフ女性の二極化」について書きたいと思います。
アラフィフ女性は、入社した時期がいわゆるバブルの時代で、仕事を見つけるのにさほど苦労をしなかった年代です。
そして会社も好景気で今とは比べ物にならないほど恵まれた環境の中働いていた人が多いです。
更にほとんどの人が正社員として働いていました。
それと同時に、まだ「寿退職」や「出産したら退職」が当たり前で、今では考えられないセクハラパワハラが日常茶飯事でありました。

バブル期入社の社員って、何かと悪い方に揶揄される場合が多いですが、男女とも猛烈に働いた人々が多い世代でもあります。
特に女性に関しては、猛烈に仕事に邁進した人と、いわゆる「腰掛け」として働いてきた人とに二分されると思います。

私がこれまで働いてきた会社で、アラフィフの同世代や年上の女性社員を見てみると、ほとんどが仕事に有能な方でした。無駄なく迅速、正確に作業をしている。
少なくとも「お荷物」社員はいません。
この世代は、そうでないと生き残れない中で必死で働いてきたからです。

それ故に、気が強い方が多いのも特徴。
上司や目上の方にもハッキリと意見を言うし、後輩にも厳しいが、基本的に面倒見は悪くない。
見込みのある後輩にはしっかり指導をするし、要領は良くないが、真面目に仕事をする人は根気よく育てる。
上司や男性社員なら投げ出しそうな事も、アラフィフ女性社員は責任を持って取り組む。
そう、責任感のある人が多いですね。

確かに上司や男性社員には煙たい存在かもしれないし、お気楽な女性社員にはお局と揶揄されているかもしれない。
でも、彼女たちがいないと、はっきり言って仕事が回らないのは、見ていて明らかです。
そう言うアラフィフ女性社員が生き残って、今も働き続けているのです。とても頼もしいなと思います。

一方、最近増えているのが、寿退職や出産による退職をして、ブランクを経て仕事に復帰しているアラフィフ女性。
大抵はパートや派遣などの非正規です。
パートや派遣のアラフィフでも有能な方はもちろんいます。
中には正社員も顔負けの仕事ぶりの方もいます。

しかし、中にはバブル期を引きずっている方々も見受けられます。
今は景気がいいとは言え、バブル期とは大きく時代が変わっています。
特にアラフィフ女性の求人は大半が非正規で、稀に正社員があっても大半がブラック臭が漂います。

それなのに、バブル期に働いていた時代の事実にこだわり、現実を受け入れられない方々が、残念ながらいらっしゃいます。
時代は変わり、会社や職場を取り巻く環境は大きく変わっている。なのに、本人の意識はバブル期のまま。
それ故にどうしても仕事のミスマッチが生じてしまいます。
産休育休で1年程会社を離れただけでも、かなり環境が変わっていると言う話を、経験者から良く聞きますが、1年でもそうなのだから、複数年だと尚更ですよね。

なかなか仕事が見つからず、やっと見つけた会社は本人にとっては不本意な所。
それ故に本人のプライドが許さず「こんなはずではなかった」とモチベーションが上がらない。
仕事はなかなか上達せず、指導する年下の社員から注意されると、素直に聞けなかったり、ひどい場合は泣いたりする(最近仕事中に泣く人が増えてるみたいでビックリ👀)。
結局、長続きせずに退職する。

本人に言わすと「私はもっと違うことが出来るのに、こんなことしかさせてもらえない」又は「〇〇さんはあんな仕事をしてるのに、私はこんなことしかさせてもらえない」ようです。
違うことと言うのは、社員がしているような難しい仕事。〇〇さんのやってる仕事は同じ立場で有能な人がやっている、少し難しい仕事。こんなことと言うのは、誰でもできる簡単な仕事。

しかし、簡単な仕事が出来ない人に、難しい仕事を任せられる訳ないですよね。
〇〇さんは、自分と同じ立場かもしれないけど、キャリアも能力ももちろんある故に任されているのです。

もし、それらをこの手の人に任せると、一から手取り足取り教える羽目になり、その上自分で覚えようとせず、分からないことは聞けばいいと、何でも聞いてこようとして、指導者に迷惑をかけてしまう。
この手の人は「分からないことは何でも聞けばいい」と思い込み、メモすらしようとしない。
本人は一生懸命で、恐らく「私はこんなに頑張ってるのに」と思ってあれこれ尋ねて来るのでしょうが、これが周りを煩わせていることに気付いていない。自分の事だけで精一杯で、周りを見る余裕がない。

一方〇〇さんは、初めての仕事はきちんと説明を聞き、分からないことはメモをしたりする。
そして実際に仕事をして、疑問に思った事や要点のみ質問して、あとは何とか自力でやってみようとする。そうして少しずつ自分の頭で仕事を覚えていく。
そのような仕事の進め方をするから、仕事を任せられるようになっていく。

それを分かっていないから、勝手に自分は出来ると思い込み、実際にやらすと早とちりしたり、空回りしたりする。
それが分かってないから、いつまでも仕事を覚えられず、揚げ句の果てに「私には出来ない」と諦めてしまう。

これは「出来ない」のではなく、「やろうとしない」ただの言い訳です。
そしてバブル期に働いていた頃を引き合いに出して、「あの頃は〇〇が出来た」と過去の実績を引き合いに出す。

この手のアラフィフがとても多いな、と感じるのです。
根拠のない自信やプライドばかりがあって、何の実践も残せない。

そして、ずっと第一線で働いている同世代のアラフィフに対して、何故か上から目線なのです。
これが不思議なんですよね。
ずっと働いてきたアラフィフ社員は、確かに独身が多いけど、同じように子育てしながら働いてきた方々もいます。
それに対して、「余裕がない」とか「女を捨てている」とか「子供がかわいそう」とか平気で言う。

アラフィフ社員は、そのような人に対しては何とも思ってません。つまり、相手にする対象でないのです。
ただ、もしその手の人に仕事を教える立場だったら、イライラしているかもしれないですが。
でもアラフィフの新人に教える人は、大抵年下の社員かなと言う気がする。

よく大手小町などで、年上の新人に仕事を教える立場の人のトピが出てますが、ほとんどが「ろくに仕事が出来ないくせに、プライドが高くて困る」的なものが多いです。
もちろん、有能だったり、一生懸命に覚えようとする人たちもいます。
さっき例にあげた〇〇さんタイプもそうですよね。
覚えがいい悪いは、アラフィフになると仕方がない部分はあります。
しかし、それでも時間がかかっても必死に覚えようとする人と、年だからと早々と諦める人とでは、その後の仕事ぶりが違って来るでしょう。

そう、その手のアラフィフは「年だから」と言う言い訳が多い。
それで何もかも許してもらおうと言う魂胆なのか分からないけど、やたらとそれを連発する。
年だから何の努力もしなくていいのか。
年でも必死で仕事を覚えようとしたり、ちゃんとしている人はいるのに、空しく思わないのか。

そう言う方々は、多分「腰掛け」なのでしょう。
独身時代は結婚までの、そして今はご主人の。
なので、あまり責任を負わず、でも誰でも出来ることではなく、社員の人たちがやってるようなちゃんとした仕事をしたい、と甘い考えを持っていて、それが出来ないと分かると、簡単に辞めたり拗ねたりする。

責任を負いたくない人に、ちゃんとした仕事が任せられますか。
ちゃんとした仕事をしている人たちは、それなりに責任を持って仕事に取り組んでいるし、それまでにきちんと場数を踏んでいる。
それを分からない人がいわゆる「腰掛け」には多い気がします。

例えば、シングルマザーだったり、ご主人が病気だったりなど家庭に問題があったりしたら、決してそんな言い訳は出来ないと思います。働かないとやっていけないから。
現に、そう言う方たちは、なりふり構わず働いています。
プライドとか言い訳とか、言ってる場合ではない位切羽詰まっているから。
独身の人も、大抵は危機感を持って働いていると言えます。もちろんどちらも例外はありますが。

私はずっと独身で、色んな職場を見ていて、今の女性社員は大変だなと言う思いで見ています。
もちろん、腰掛けで働いている人はいません。
皆さんきちんと働いている。
それは既婚未婚関係なく、です。
ただ、非正規になるとその差がはっきりしますね。
特にアラフィフ以上になるとそれが顕著です。

アラフィフ以上になると本来は、働ける場所があるだけで有り難い、と思わないといけません。
それだけ求人も限られます。
介護やサービス業と言った、肉体労働または交代制やシフト制の工場などが多く、事務などのデスクワークは僅かです。
経理などの専門的な事務ならばまだあるかもしれませんが、ブランクのあるアラフィフには実際ハードな職だと考えられます。

あと、これはどの仕事でも言えますが、この年になるとある程度の「経験」がものを言います。
よく、仕事のために資格を取る方が多いですが、これも実践がないとただの持ち腐れになってしまいます。未経験で資格を生かした職に就くには、アラフィフにはかなり厳しいと思います。

この先、働き手の不足が言われてますが、実際周りには仕事を探してる人がとても多いです。
つまり、企業側が求める人材と、働く側が求める企業が大きくミスマッチしているからでしょう。
もし誰もが「どんな仕事でもいい」のなら、ここまで人手不足を取り上げないと思うのです。

アラフィフのブランクのある腰掛けたちが実際に働ける仕事は、それこそサービス業などしかないのです。それでも彼女たちはデスクワークに拘る。
やりもしないで無理と思うなら、いっそもう働かないか、敢えてそう言う「出来ない」と思っている仕事に就くのもいいと思うのですが。

ずっと第一線で働いてきたアラフィフ社員と、いわゆるバブルを引きずってなかなか定職に就けないブランクのあるアラフィフ。
彼女たちの溝は想像以上に遥か深いです。
それぞれが、自分で進んできた道。
よくも悪くも、覚悟や犠牲が必要です。
アラフィフ社員たちは、それを全て受け入れて、己の道を邁進してきた。
そしてブランクのあるアラフィフは、結婚や子育てと言う人生の王道を生きて、今また新たな道を進もうとしている。
その道は決して楽ではありません。
アラフィフ社員がこれまで進んできたように、困難や不満はつきものです。
そこで、プライドを捨てて必死に働けるか、それとも過去のプライドにすがってさ迷うか。
今の世の中を生き抜くためには、覚悟や犠牲なくしては前に進めません。

どちらにしても、この世代は揶揄される。
バブルと一括りにされる。
でも、それらは二極化されており、これからはアラフィフの非正規でも、腰掛けでも、もう言い訳やプライドは通用しないと心掛けなくては、この時代を乗り切れないでしょう。
それに甘んじていると、それ以降の世代から馬鹿にされたり、相手にされなくなり、絶望的な気持ちになってしまいますよ。
そして、同世代のアラフィフ社員に敬意を持ちましょう。彼女たちは、やろうとしない人やいい加減な人には冷たいけど、少しでも前向きに仕事を覚える姿勢を見せると、親身になってくれる事もありますし、いざと言うとき強い見方になってくれる可能性もありますよ。